日本の石油の備蓄は254日分あると言われています。
戦争が始まってからまだ2週間ほどなのでまだまだ余裕があると思われているかと思います。少し状況を整理したいと思います。
戦争が始まったからと言ってすぐに石油の輸入が止まるわけではありません。
輸送には20〜30日ほどかかって日本に到着するのでまだ輸入は続いているのです。当然その後は止まりますが。
それと日本はこれだけの備蓄がありますが、日本だけでやっても実は100%の対応にはなりません。
日本は輸入大国なので海外からものを運んでこなければならない。
それが滞ってしまえばアウト。
例えば貿易額が伸びているベトナムは30日分程度しかない。
輸入が滞ってしまったら日本にだけ備蓄があっても経済は大打撃を受けてしまいかねません。
また日本は90%以上を中東から買っていますが、例えばサウジアラビアからは40%程度とかなり依存しています。
サウジアラビアは今回の問題点であるベルシア湾だけでなく国土の反対側は紅海に面していますのでそこから運び出せるという人もいます。
サウジアラビア国内はパイプラインがあるので石油の移動ができるのですが、その量がかなり限定的。
さらにタンカーなどは保険に入ったうえで稼働させていますが、中東全体が危険な中で保険会社がOKとは言いにくく、結局これも動かせない可能性が高い。
また他の地域からの輸入を増やせば良いという人もいますが、それこそ奪い合いの世界です。
例えばベトナムは産油国でもありますが、採取した原油を輸出し、生成されたものを中心に輸入していました。
ここに石油があるじゃないか?と思うかも知れませんが、ベトナムも自国で使う分を優先させるため、輸出量を減らすことになるはずです。
こういういろいろな問題が出てくる中でも最低限はなんとかせにゃならないため、それへの対応のためのバッファとしての備蓄なので、安く放り出すためのものではないのです。
ちなみに日本が備蓄を放出すると決めましたが、これは異例なことなのはご存知でしょうか?
今までは原油価格を狂わさないために各国合意の上で同時に備蓄を放出するというルールがありました。
今回の日本の決定は日本単独のもの。前例がありません。
世界のルールよりも日本の経済をできる限り守るという高市政権の強い思いが見えてきます。
更に言うと色々な技術が日本にはあります。
その1つはドリーム燃料と言われる水を使ってオイルを作るものですが、実用化には至っていません。
もう1つは産業廃棄物を入れればそこから重油や軽油が作れるというものまであります。
でもこれらが発展しない理由は利権がらみです。
ドリーム燃料が本当に存在するのか? 効率は本当に良いのかは私はわかりませんが、廃棄物の方は実際に作っている企業を知っています。
彼らは実際に稼働させて産業廃棄物からオイルを作り出していますので本物。
でも日本では普及しない原因は利権です。
家庭から出てくる一般ゴミは自治体がコントロールしていますが、ここにはすべて利権絡みでいろいろな企業がぶら下がっています。
そこの仕事がなくなってはまずいと思う人達がいる為進まないため、彼らはこの技術を海外で使おうとしています。
今回のイランの戦争ですが、これらの利権についてしっかりと考えて未来を見据えた発展をするためのきっかけになるのかも知れません。
戦争なので死傷する人々がいるのは大問題ですが、石油備蓄がどうのという次元ではなく、もっと広い視野で考えるべきかな?と。


















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