死後に訪れる場所というので言えば、他にも冥土とか、黄泉という言葉もありますね。
何が違うのかというと、ベースとなる思想・宗教の違いによるものです。
1つずつ、みていきましょう。
天国
これはキリスト教やイスラム教がベースとなります。
神と共にいられる理想的な場所で、良い行いをした人の魂がたどり着く場所と言われています。
極楽浄土
こちらは仏教がベース。
煩悩から解放され、悟りの境地に達した魂がたどり着くところ。
冥土
”冥土の土産に”というような使われ方が日本でもされていますが、これは中国の道教がベース。
いわゆる”あの世”のことで、平和や安寧を求める場所と言われています。
黄泉
”蘇り”の語源ともなっている黄泉。
これは日本の神道や神話、そして中国の神話にも出てきます。
面白いのは、良い行いをしたかどうかではなく、なくなったらここに行くという意味。
生きている人間社会と表裏一体となる死んでいる人の人間社会という考え方です。
死んだことがある人、いや、その記憶がある人はいませんので、どれが正解かわかりません。
私たちはどこに行くんでしょうね?
No comments yet.