おそらく三菱のスペースジェット(MRJ)プロジェクトの失敗のことを言われているのだと思います。
なぜMRJが失敗に終わったのかを理解すると真相が見えてくるかと思いますよ。
実はこのプロジェクト、期待は完成しているのです。
ですが、安全に飛ぶことができるという証明を取ることができませんでした。
安全じゃないからではありません。
日本政府側に審査をする体制がなかったことが原因です。
そしてそのままコロナ禍へ。
新たな機体を買う余力がある航空会社が激減したのも受け、一度立ち止まると言う結論になりました。
非常に残念です。
では同じ三菱が製造している戦闘機はどうでしょうか?
日本の自衛隊の多くの期待はアメリカ製のもので製造を三菱が受けています。
長い年月かけて知識は十分たまっています。
そして独自開発を進めたF-2戦闘機ですが、アメリカからの強い要望で共同開発となり、F-16と言うアメリカ製の機体をベースに行われることとなります。
が、、、そこは変態日本。
見た目はF-16でも全く別物と言っても過言ではないものを作り出しました。
まず大きさが違います。一回りF-2が大きい。
航空機の場合、サイズを変えるというのはほぼ新規設計に近いもの。
大型化したことで搭載できる兵器量が大幅アップしています。
素材も全く別物の複合素材を使っており、ステルス性能も向上しているそうです。
そしてレーダーは日本製。
このレーダーの技術が欲しくてアメリカが共同開発をねじ込んだという経緯があるそうです。
航続距離も違います。
青森県の三沢基地からグアムまで無給油で飛べるそうですよ。
日本の広い領空を守るには航続距離は必須ですね。
そもそも用途が違う戦闘機に仕上がっています。
どちらもマルチロール、つまりいろいろと使いまわせることがウリの1つですが、F-16は空中戦、F-2は地上攻撃、艦船への攻撃がメインです。
もはや別物。
日本の魔改造、恐るべし。
ここまでできる技術が日本にはあります。
旅客機計画が失敗に終わったからと悲観的になる必要はないのでは?
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