30年も不景気と言っていれば、それが当たり前になってしまいそうですよね。
でもまだ頑張っているところがあります。
それは北海道のニセコ。 今まさにバブル絶頂期です。
若い方はわからないかもしれませんが、私たちが高校生だった日本のバブル期、スキーだ大ブームとなりました。
その中で雪質的に最高だというので北海道のスキー場は大人気に。
バブルで少し頭のネジが緩んだ感のある方たちがこぞって目指したスキー場の1つがニセコ。
当時はこの地域も大きく潤ったのですが、バブル崩壊とともにスキーブームが終了し、かなり寂しい状況になりました。
現在のニセコ
ホテルはどこも満室。
街全体でアルバイトの時給が1600〜2000円。
ルイ・ヴィトンのゴンドラが登場したり、牛丼が2000円だったり、170万円のホテルが予約取れないほどだったりと、もはやバブル絶頂期。
スキーシーズンだからといってもニセコだけは異常事態。
なぜニセコだけここまできたのか?
元々世界屈指のスノーリゾートなのですが、それを最大限に活かす策を取ったからです。
それも市民主導で。
まず、町民融資で立ち上げた東アジア観光客誘致協議会が発足。
台湾、香港、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどに売り込みをスタート。
街と町民が50%ずつ出し合って観光協会を株式会社化。
これは日本初の試みで、ホテル・旅行会社などとの連携がハイスピードで決まり始めます。
さらにJAPOWというキーワードを拡散。
JApan + POwder + snoW
の組み合わせで作った造語ですが、これが世界的にヒット。
そう、市民全員が他人事にならずに参加し、時間もお金もみんなでかけた結果の成功例なのです。
他の自治体はどこの他人任せな点が多いのです。
政府がお金を出してくれたらPRできるのに、とか、
うちの自治体はなにも特徴がないから、と。
おそらくニセコの成功例を見ても、パウダースノーがあっていいなぁ、というのでしょうね。
隣の芝生は青い、という言葉ありますが、まさにこれ。
ニセコの良い点だけを見て、羨ましがるだけ。
羨ましがってもあなたの街にパウダースノーは降りません。
今ある財産をフル活用して戦うしかありませんが。
例えば、都心からすぐ近いとか、東京の人もしらない幻の名産品があるとか、美しい自然があるとか。
なんでもありなのです。
それをどうブラッシュアップし、どう世界に配信するか。
そこだけの問題です。
日本の各地にはそれぞれ魅力があります。
それは外国人を虜にします。
ないのは、やる気だけ。
ニセコの例をもとに各自治体がやる気を出せば日本は復活するんですけどね。
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