日本企業の株価がバブル期以来の高値、と言われていますね。
ですが、実感がないというのはわかります。
何が起こっているのか? 少し見ていきましょう。
株価はその国の主要企業がどれだけ元気なのかというのを見るための指標ですが、今の時代、1つの国の中ですべてが完結しない仕事がほとんどですので、USD建てでの株価というのも本来は見るべきです。
最近の円安で110円/usdが150円/usdほど。
現在4万円ほどですね。
一方、2019年ごろの株価が23,657円。で、為替は110円/usd程度。
円建てでみるとかなりの違いがありますが、実はこの差、為替を考えると5,000円程度のアップと言うことになります。
確かに高いのですが、そんなに凄まじい差なのかというと、なんだか微妙な感じになってきますよね。
そして今の時代、海外との仕事が必須となっているため、円安は企業の利益を大幅に削る可能性があります。
ならできる限りのことを国内で製造できるようにすればいいじゃないか?と思うかもしれませんが、なかなかそれが難しいのです。
円高時代に多くの企業が製造拠点を海外に移してしまっているため、簡単には戻せない。
この状態で円高に転じると企業は大幅な赤字が出かねないため、内部留保として利益の多くを保留していくという戦略を取っています。
なので、物価が上がる中で給与が上がらないという、スタグフレーションが起きています。
だから景気の良さは実感できないということですね。
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