日本人は麺をずずずーっとすすって食べる癖がありますよね。
日本以外の多くの国で、すすって食べるのはマナー的にNGなところが多い。
ですが、これが野蛮なのかと考えるとちょっと微妙な話です。
まず、ずずずーっと食べるべきなのは、冷たい蕎麦が基本。
空気と一緒に飲み込むことで、醤油と出汁の風味が格段に良くなります。
で、、、野蛮かどうかという話ですが、ヨーロッパの文化を見ていきましょう。
フォークで上手にくるくると巻いてパスタを食べる姿がイメージされるかと思います。
でも良く考えてください。
フォークは基本、金属製。
金属加工が一般的になり、さらにカトラリーまで金属製品が行き届いたのは実はけっこう最近のこと。
それまでイタリア人はどうやって麺を食べていたかご存知ですか?
手でパスタを掴み、頭の上まで持ち上げ、下に口を持っていって食べる。
これが基本でした。
ずずずーっという音はしませんが、これ、綺麗ですか?
ちなみにフォークが登場した後も食べにくいと言われたり、神様から与えられた大切な食べ物なのだから手づかみで食べなさいという話になっていたそうですよ。
一方、欧米人が若干馬鹿にするお箸ですが、日本では1400年ほど前から使われています。
中国の文化なので、ルーツを辿ればさらに古い。
さて、どちらが野蛮なのでしょうか?
No comments yet.