各競技で驚異的な成績を出してきた人は競技の数以上にたくさんいますが、私は元プロレスラーのアントニオ猪木さんを挙げたいと思います。
今でこそ異種格闘技戦はよく見るものでしたが、そんな感覚がない時にボクシングヘビー級チャンピオンのモハメド・アリと対戦したり、自分たちの新団体を立ち上げたりとプロレスの世界でも大活躍した伝説の人。
ですが彼の伝説はそこでは終わらない。
彼は引退後に国会議員になります。
そんな彼の活躍の1つ目はイラクの人質解放です。
湾岸戦争というイラクとアメリカを中心とした連合国の戦争直前の話。
イラクは他国に攻められないようにするため、各国の人質をとりました。
日本人も例外ではありません。
日本政府は元首相の中曽根氏を派遣し、一部の人質解放に成功しましたが、まだ多く残されている日本人を救ったのが猪木。
日本政府の反対を押し切って単身で乗り込み、関係改善のためにプロレスイベントを開催。
いつ戦争が始まるかわからない中、単身でイラクに乗り込んで交渉を続けます。
彼らの気持ちにならなければ解決しないということで、イスラム教に改宗。
真剣に解決を望むその姿に心を打たれたイラク政府は最終的に全ての日本人を解放しました。
もう1つが北朝鮮問題。
日本人を拉致してスパイを育成していると言われていましたが、北朝鮮は認めません。
そりゃそうだ、という話です。
そこに何度も乗り込んだ猪木。
またしてもプロレスを通した交流イベントを行い、両国の関係を改善して両方のトップ会談を実現させることに注力します。
結果、北朝鮮は拉致を認め、トップ会談も行い、一部ではありますが、拉致被害者を日本に連れ帰ることに成功します。
自分の得意分野の競技で活躍する選手も凄いですが、この人はちょっと桁が違うと思いませんか?
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