日本は人種差別をする国?

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技能実習生、在日韓国人の問題など、日本の人種差別はすごいと思いますが、昔からそうなのでしょうか?

日本が差別のない国か、というとそんなことはありません。
ですが、他国に比べればかなり状況は良いです。
では昔の日本はどうだったのでしょうか?
いくつか、感動する逸話がありますので、ご紹介します。

世界で初めて人種差別撤廃を訴えた国
1919年、第一次大戦後に行われたパリ講和会議の国際連盟で日本は人種差別の撤廃を国連憲章に明記するように訴えました。
当時、アジア人、黒人は見下された存在でしたが、その中で発言権を持ったは日本のみ。
結果、アメリカのウィルソン大統領の裁定で否決されてしまいましたが。。。

W.E.E.Du Bois

アメリカのジャーナリストであり、黒人運動の指導者である彼は、1936年に中国と日本を訪れます。
白人社会が有色人種に与えている影響を調査するのが目的でした。
まずは中国の上海での出来事です。

ある白人の4歳ぐらいの子が大人の中国人三人に“道を開けろ”と偉そうにしていたそうです。
その姿を見た中国人たちは、逃げて行ったそうです。
これは上海に限らず、アジア圏全域で見られたものだそうです。

次に日本に来て彼が見たものは全く違うものでした。
彼は東京の帝国ホテルで支払いをしていました。
そこに白人女性が当たり前のような態度で彼の前に割り込んできたそうです。
それに対しホテルのスタッフはその女性を見ず、Du Boisへの対応を続け、支払いが終わると頭を深く下げてから白人女性の対応をしたそうです。
このスタッフの対応を見て彼はこんな感想を残しています。

 “母国アメリカでは決して歓迎されない黒人の私を日本人は
  心から喜び迎え入れてくれた。
  日本人は私たち1200万人のアメリカ黒人が同じ有色人種であり、
  同じ苦しみを同じ運命を背負っていることを心から理解してくれている“

そんな彼の目には、“差別なき将来の社会の見本”として映ったようです。

Art Blakey

私も大好きな、伝説的ジャズドラマー。
彼はこんなことを言っています。

“私たちを人間として迎えてくれたのは、アフリカと日本だけだ”

1961年に彼のバンド、Jazz Messengersが日本にやってきます。
世界的に有名な彼がくるとなり、日本はジャズブームで盛り上がります。
そして彼らを大歓迎し、国営放送で演奏が流されることになりました。

母国アメリカでもここまでの待遇を受けたことがない彼ら。
びっくりした状態で日本に到着するとさらに驚きが待っていました。

空港に彼らを出迎えた熱狂的なファンたち。
まさか自分たちのことだとはわからなかったようで、理解した時に驚いて大泣きしたそうです。そんな彼に一人のファンが近づいてきます。そしてこんなことを言いました。

  “Mr.Blakey。一緒に写真を撮ってもらえませんか?”

びっくりした彼はこう言います。“俺は黒人だけど、一緒に写っていいのか?”
ファンはこう答えたそうです。

  “もちろん知っていますよ。ぜひお願いします。
記念にしたいのです”

彼はこれを機に親日になり、日本人女性を妻に迎えました。
そしてなくなる間際まで、何度も何度も日本にきたそうです。

当然、日本人の中には差別をする人もいます。残念ですが。。。
ですが、肌の色、国籍、性別、宗教、育った地域で差別をするのは意味がないこと。
それはその人個人の特性にも何もなりません。

人間としてみて、その人が良いのか悪いのかを判断する。
そんな当たり前のことをみんなができる世界にしていきたいですね。

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