皆さんご存知のガンダムですが、実は最初の放送ではヒットしなかったのはご存知ですか?
ヒットしなかったため打ち切りとなり、シナリオも削減されていますが、打ち切りが決まったあたりでヒットしそうな雰囲気を醸し出してきたため、異例なスピードで再放送が決まり、それも全国ネット。
そして大ヒットしたのです。
大ヒットしたのはストーリーの奥深さにあったのではないかと思います。
振り返ってみると当時のロボットアニメは敵の目的がちょっと謎なのです。
世界征服を目指した悪の組織と戦うという流れが一般的ですが、世界征服して何すんのよ?とアクのトップを問い詰めたくなるストーリー。
一方ガンダムは両方にそれぞれ自分たちが考える真っ当な正義があり、そして両方の組織に悪が存在しています。
そのためガンダムはもちろんロボットが目立つものの、人間が主役の物語であり、敵側にも魅力あふれる人たちがいるのです。
お互い人間ですから、現実世界ではこれが当たり前です。
そしてロボットが人形にならなければいけない理由も明確でした。
現代をベースに未来の兵器を考えると、遠くからミサイルやレーザー兵器を撃ちまくればOKということになるかと思いますが、ミノフスキー粒子という仮想物質が登場することでロボットが人形である意味をちゃんと持たせています。
突っ込み始めればそりゃおかしなところもたくさんあるんですよ?
合体は変形は必要なのか?と言われれば、そこは玩具が、、、という大人の事情もあったりしますが、それも含めてしっかりと説明する形にしているところがすごいところなんです。
スポンサーの無茶振りを本当に見事にこなした制作陣、とんでもない偉業です。
大きな矛盾がなく、そして登場人物たちも完璧ではなくて人間らしい。
そしてそんな彼らが物語を通して成長していく。
アニメが子供向けを脱却する第一歩を築いた伝説の作品だと思います。
興味があるのであればぜひ見ていただきたいのですが、その前にガンダム以前のロボットアニメを見てからその違いを見ていただくと、この答えの意味が理解できるはずです。
ちなみにロボットアニメではありませんが、宇宙戦艦ヤマトも同じように敵側には彼らなりの理屈があり、敵側にも素晴らしい人がいたりするのでぜひこちらもご覧ください。



















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