いや、実はそんなことは無いのです。
外国企業の日本進出で日本企業は大きな痛手を被っています。
ファッション業界を見てください。
今、中国発のSHENやTEMUなどが日本で大人気となり、そのちょっと前で言えば韓国コスメ。
これは今でも人気ですね。
今度はベトナムからCocoonという完全ヴィーガンな化粧品が登場してきています。
これはアパレル、コスメ業界だけではありません。
神奈川県とJETROが連携し、無料で使えるスタートアップオフィスを提供。
ベトナムからIT系が3社上陸しています。
飲食店で言えばベトナムから進出してきたPizza 4P’sが麻布台ヒルズに入って大人気。
おそらくこのまま店舗数を拡大していきます。
日本国内だけで見たとしても日系企業の競合は外資企業になりつつあります。
そして外資企業の下につく形になってしまった業界もあります。
アニメ制作の業界です。
中国は大量にゲームを制作して世界に発信しています。
例えば原神というゲーム、ご存知ですか?
これも中国企業のゲームです。
今のゲームはアニメシーンや美しいイラストを多用しますが、その制作者が中国では足りず、日本の会社を下請けとして使っていることが増えています。
そう、もはや日本にある日系企業は外資の下請けというところまで落ちてしまってきているのです。
それも格下だと思っていた中国や韓国、ベトナムの。
なぜこうなってしまったのかというと、海外マーケットを軽視しているから。
アニメ制作もITも製造業。
飲食もチェーン展開を考えれば製造業の一種と考えられます。
特殊なものを除き、製造業はコストダウンが必須。
コストダウン、そのための最も有効な戦略が大量生産です。
アメリカが世界に兵器をばらまくのも同じ原理です。
日本のことをガラパゴス的と表現することがありますが、ガラパゴスは鎖国的政策を取っているからこそ成り立つ形。
今の日本は鎖国政策は不可能に近いものですので、海外に興味がないとか言っている場合ではないと私は思いますよ。
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