2つのお話をします。
まず内政干渉という話から。
内政干渉というのは相手の国の内部のことをとやかく言うことです。
が、実は台湾が中間人民共和国の領土だったことは過去に一度もありません。
清という国が昔あったのは皆さんご存知だと思いますが、このあとに中華民国という国が登場します。
ここは国民党という政党がコントロールしていましたが、その中で共産党が出てきて国民党を追いやります。
追いやられた国民党は台湾に逃げ、共産党が中華人民共和国を設立。
これが今みなさんが知っている中国です。
その後何度か台湾に攻め込みますがうまくいかず、そのうちに朝鮮戦争が勃発して北朝鮮のサポートをするために台湾は後回しになっていたのです。
そう、一度も中間人民共和国の領土だったことがなく、国民党率いる中華民国が台湾なので、基本的には別の国です。
当初、台湾は国連にも加盟しており、多くの国とも国交を結んでいました。
が、それが気に入らない中華人民共和国は各国に根回しをしました。
世界の巨大工場となりつつあった中国に忖度する形で台湾との国交を断絶、国連からも追い出してしまったという経緯があります。
中国ではOne Chinaという言い方をしますが、もしOne Chinaだとしたらそれはもともとの国民党である台湾が本土も取るべきでは?という話になってしまいます。
ということで別の国と考えると、今回の高市さんの話は台湾の話をしているのであり、中国側が内政干渉という資格はないのです。
一応建前は、ね。
そんな理屈が通らないのが中国ではありませすが。
それと台湾有事となると台湾近海が危険地帯となります。
もし中国側になってしまい、日本と険悪なムードになってここを閉鎖されるとどうなるか。
そう、タンカーが通れなくなるのです。
中東の石油はマラッカ海峡を超えて台湾近海を抜けて日本に来ます。
これが通れなくなるかもしれない。
脱石油をいくら叫んだところですぐにはなんともなりませんので、これは国の死活問題です。
そして台湾と沖縄の距離をGoogle Mapsなどでご確認ください。
すぐそこに沖縄県与那国島があります。
地図で見ると恐ろしいほどすぐそこに。
中国は艦隊を太平洋に出したい。でも台湾と沖縄が邪魔。
となると沖縄が危険な状況になりえるというのが予測できます。
だから台湾有事が日本の存立危機という話になるんです。
外国だから関係ないや、という話ではないことはご理解ください。



















No comments yet.