アメリカの主力戦闘機がF-15、F-14あたりだったころの最高速度はマッハ2.5近辺、そしてロシア(ソ連)のMig-25はマッハ3.2という超高速でした。
その後に出てきたF/A-18はマッハ1.8程度、
F-22はマッハ2.25、
F-35はマッハ1.6程度と急速に低下しています。
スピードが速いということは誰よりも早く現場に到着できますし、敵の追撃をかわすにも有利。
さらに当時の戦闘機の方が運動能力が高かったとも言われています。
”戦闘機、劣化してない?”
と思うかも知れませんが、これは戦い方が根本から変わってきていることによります。
いかに敵に発見されず、いかに遠くから攻撃をして作戦を完遂するのか?
という点が重要視された結果です。
スピードや運動性能が必要ないわけではありません。
ですが、ステルス性能とこれは相反することが多く、両立ができないならステルス性能を優先するという事になったのです。
スピードを優先するにはアフターバーナーも含めて豪快にジェットエンジンをぶっ放すのが有利。
でも熱源がバレバレなのでこれでは見つけてくれと言っているようなもの。
また形状的に航空力学よりもステルス性能を優先すれば運動性能も低下しやすい。
遠距離からの攻撃がメインになってきているので、映画トップガンの頃のような戦闘機どうしが絡み合うような戦闘、ドッグファイトというのは戦略として古くなってきているのです。
日本人男子6000万人の総意としてはとんでもないスピードで絡み合う姿を見たいところですが、時代が違うのです。
さらに言えば無人機化が進んできています。
ラジコン的なものの先にあるのはAI化。
戦争は反対ですが、機能美としての追求は車、バイクに通ずるところがある兵器たち。
この流れに寂しさを感じる人は少なくないのでは?

















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