各社、大手といえどいろいろな失敗をしています。
今回はAppleとバンダイが共同開発したゲーム機、ピピンアットマークについてお話をしたいと思います。
このゲーム機は1996年にAppleとバンダイの共同開発で生まれたゲーム機です。
当時、日本では初代PlayStation、Nintendo64、セガサターンがしのぎを削っており、この美味しそうなゲーム市場に参入をしようとしたのです。
同じ事を考えていたのがパナソニックで、3DO REALというゲーム機を出したりしていました。
が、笑えないほどの大失敗。
計画では50万台の販売を予定して、売れたのは4.2万台。
これがどれぐらいダメな数字かと言うと、
・Nintendo64 3293万台
・セガサターン 926万台
・PlayStation 1億台超え
ダメダメで撤収した3DO REALは後続機と合わせてになりますが、35万台。
いかにひどい数字なのかがよくわかります。
原因の1つは価格。
64,800円。
今のPlayStation5から見れば安いのですが、Nintendo64が25,000円、PlayStationが39,800円なのでかなり攻めた価格設定になっています。
ハードウェア的にはAppleのMachintoshをベースとし、さらにバンダイがいればガンダムなどいろいろなIPがあるからゲームも充実しそうとは思っていましたが、この価格は手軽には手が出ません。
もう1つの原因はやりたいゲームがまったくなかったこと。
私は1992年からApple信者なのでApple様が出すのであればと買おうと思いましたが、本当にやりたいゲームがない。
このプロジェクトはたった1年で解散となり、Appleは4100人の解雇、そしてバンダイは270億円の損失を出して終了してしまったのです。
Appleも今のような勢いはなく、1993年あたりから迷い始めていく時期。
Jobsも帰ってきていないし、もちろんiPhoneもiPadもありません。
メインであるPC、Machintoshもラインナップが多くて在庫過多。
さらにApple以外もMacOSが動く機種が出せるようにライセンスを提供し始めて謎のラインナップになっていきます。
当時、Macを使っていた私は変態を見るような目で見られていました。
さらに電子手帳的なApple NewonというPDA端末を出しますが、ポケットになんざ入らないサイズでこれも一部マニアにしか受け入れられませんでした。
もしAppleが本腰を入れてピピンアットマークの後続機を出し続けていたら状況は変わったかも知れませんが、それができるほどの体力がなかったのでしょう。
バンダイ側も巨額損失で慌てていたようで、関係は最悪だったでしょうね。
ちなみにバンダイはこの巨額損失にしばらく苦しむことになります。
これを一気に回収したのが、2002年にスタートしたガンダムSEEDのヒットだったそうです。
どんなに優れたハードウェアでも、
どんなに素晴らしいIPを持っていたとしても、
やりたいゲームがなければゲーム機は買いません。
そんな当たり前なことをすっ飛ばしてしまえばこういう結果になるということです。
ちなみに同じく失敗した3DO REALですが、当時ゲームセンターではやっていたSuper Street Fighter IIを家庭用として出したことでピピンアットマークよりは売れたものの、キラーソフトがこれ1つではやはりダメでした。

















No comments yet.