イランの戦争の問題で中東全体が揺れています。
その中で急成長を続けていたドバイにも陰りが見え、不動産物件などもおいしそうなものがちらちらと散見されます。
ただチャンスと取るかどうかは、短期で見るか、長期で見るかによって答えは変わると思います。
短期で見ればイランの戦争もそう長く続かないと考えた場合はアリだと思いますが、長期は違います。
これは中東全域で似たような状況だと思いますが、長期的な成長要素が欠けていると私は思っています。
中東のメリットはオイルマネーが1つ。
もう1つは地理的要因でヨーロッパとアジアを結ぶ中継地点としての強さです。
ドバイはまさにこれで巨大な空港がハブ空港として活躍し、ヨーロッパとアフリカからアジアへつなぐのに利用されてきました。
ただこれが今後どうなっていくのか?未来予測をしてみる必要があるかと思います。
航空業界の発展型ですが、昔はB747のような巨大な飛行機を直行で飛ばす方向に向いていました。
が、行き先の多様化が進んだために中型機でハブに繋ぐと言うスタイルに変わってきています。
A380という大型機があっという間に生産終了になってしまったことからもこの方向性の変化は見て取れます。
今後は中型機も航続距離が伸びるという可能性はありますが、それでもハブ空港の強みは消えないと思いますのでドバイは重要なポジションにいます。
なので空港内でなにかをやるとかなら投資としてはいい方向だと思います。
ただハブ空港がハブとしての役割だけだとその国はあまり潤いません。
入国してもらったり、外資が街の中に入ってくる数が増えなければ長期的な発展は見込めません。
同じような環境でいうとシンガポールという国があります。
ここも空港を巨大化してハブとして使われていますが、いろいろな企業の東南アジアのヘッドクォータをおいています。
東南アジア全域の成長が良いため世界中の企業が東南アジアを目指すのですが、他の国はなんとも東南アジアらしさから抜けきらず、街は汚いし人は洗練されているとは言えないし、法律もちょっと不明瞭なことが多い。
なら本社は安心できるシンガポールに置け、という構図が成り立ちます。
ドバイはどうでしょうか?
中東全域が現在の東南アジアのような活気を帯びてくればよいのですが、イスラエルの存在も含めて火薬庫のイメージが強い。
またイスラム圏ということで感覚の違いが大きく、なかなかビジネスとして発展させにくい。
その状況でなぜドバイや中東各国が盛り上がっているようにみえていたのかというと、それはオイルマネーの存在です。
世界でも類を見ないような建物を建てたり遊園地を建てたり。
世界中からいろいろなものと料理人を引っ張ってきて美味しい料理が食べられたり。
さらに税制面で優遇することで金持ちたちを引っ張り込んでいますが、これが長期的につづけられるのかは別問題。
中東各国も新たな事業を立ち上げるべく進めていますが、メインで向かっている方向が観光とIT中心のように見えます。
観光は2パターンあって歴史的・自然的なものをベースにする場合と、最新設備で呼び込むパターン。
中東は後者ですが、こうなるとお金を注ぎまくり続けなければなりません。
ITは?というとこれは世界中が力を注いでいるので完全にレッドオーシャン。
外国企業がITの開発を委託するなら言葉が通じたほうが楽なので英語圏や日本語ができる人が多い地域にあるまるはずですが、中東はこの方向に向いていない。
さらに西側諸国にとって中東はあちら側というイメージが強いのでセキュリティ面での考慮からIT系の発注を躊躇する人も多い。
長期的に考えるとちょっと苦しいのでは?というのが私の考えです。
もし私が現地の権力者だったらどうするか?
日本と手を組んで砂漠の緑地化を進めます。そしてその広大な土地で食料を作ります。
世界人口は増え続け、さらに気候変動で農作物も水産物も供給が不安です。
ありあまるオイルマネーがあるうちに農業国になってしまうという手を打ちたいとおもいます。
昔、ヨーロッパや北米で人口が激増した時に一気に潤った農業国があります。
それはアルゼンチン。
当時、世界でも5本の指に入るほどの大金持ちになった国ですが、工業化などの失敗から没落してしまいました。
これ、今だからこそ真剣に取り組んだら面白いことになると思うのでは私だけでしょうか?


















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