先進国がこぞって開発を進めている量子コンピュータ。
今までのコンピュータのボスとも呼べるスーパーコンピュータでは解析に何百年もかかるようなものを短時間でとけたりと話題はたくさんありますね。
でも現時点の状況から判断する限り、量子コンピュータがどんなに小型化・低価格化したところで私たちのパソコンやスマホにはなり得ません。
基本的には共存ということになりそうです。
何が違うのかを見ていきましょう。構造的な話ではなく、得意分野の違いです。
現在のコンピュータ、これは世紀の天才、ジョン・フォン・ノイマンが開発したコンピュータがベースのため、ノイマン型と言われています。
このノイマン型、恐ろしく足し算が速いだけが特徴です。
掛け算、割り算どころか引き算というのもそもそもの概念になかったりするぐらいの子なのですが、すごいのは計算力の速さと正確さです。
足し算職人と言っても良いかも知れません。
その応用を人間が考えることで今のコンピュータやスマホのようにいろいろなことができるようになっています。
この子の素晴らしさは計算が正しいことです。
実は昔、アメリカのIntelという巨大CPUメーカーが作ったPentiumというCPUで特定の計算を繰り返すと数千回に1回、ミスをしてしまうというトラブルを起こしたことがあります。
数千回に1回ならいいんじゃね?と思うかも知れませんがこれでは使い物にならなくて、Intelは4.75億USDかけて回収と交換作業をしなければなりませんでした。
それぐらい、計算ミスが許されない世界で生きているのがノイマン型です。
一方、量子コンピュータはとんでもなく複雑な計算が恐ろしいほど速いけどミスを多発する子、と思ってください。
こんな子に会社の経理や法務の仕事を任せられるでしょうか?
無理ですよね?
間違えちゃいました!では済まされないので。
でも使い方次第でこの爆速ミス連発くんの力が発揮されるのです。
たとえば暗号解析。
暗号解析はミスをしたらいけないということではなく、とにかく考えられる限り大量の答えと思えるものをぶつけてしまえばいい。
会社の役割で言えば、デザインやコピーライターのようなをとにかく大量に出すような仕事ならいいのかもしれません。
だってそもそもデザイナーやコピーライターはこれが正解ということではないし、大量に案がでてその中から1つを改めて選ぶというプロセスで仕事をしています。
なので棲み分け、もしくは連携ということになってくる未来は見えています。
例えば人間と接する部分は現状のものをベースにし、ルート検索や薬の開発など可能性がとんでもなく多くなりそうな部分だけ量子コンピュータに任せるなど。
各国・各企業が膨大な予算を使って開発をしている量子コンピュータが使えないなんてことはありません。
でも残念ながら今のパソコンやスマホの立場を取って代わると言うこともありません。
だって、Lineのメッセージを間違えて送られたりしたら洒落にならないでしょう?



















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