クラスター爆弾の恐怖

  1. 国際問題
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激しい戦いが続くロシアとウクライナ。
そのウクライナに対し、アメリカがクラスター爆弾を引き渡すというのが世界中で大問題になっているのはご存知でしょうか?
核でもないのになぜ大きな問題になっているかご存知ですか?
今日は”戦争とは言っても使ってはいけない兵器”についてお話をします。

 

クラスター爆弾とは?
クラスター爆弾、クラスター弾と呼ばれるものは、砲弾やミサイルなどの一種類で、敵地で細かい爆弾に分かれて落ちる兵器です。
小さな爆弾が大量にばら撒かれるため、主に人間に対しての効果が絶大。
例えば、塹壕といって穴を掘って待ち構えている敵に対してはかなり有効です。

禁止なの?
2008年に行われた国際会議でこの兵器のことが話題となり、多くの国が条約に調印。
クラスター爆弾を使ってはいけないと宣言をします。
ですが、アメリカ、ロシア、中国などは調印しておりません。
なので、厳密に言えばアメリカがクラスター爆弾を所持するのも使用するのも禁止はできないのですが、ロシアがクラスター爆弾を使ったことを非難する声明を出しておきながら自身はそれを引き渡すと言うのはいかがなものでしょうか?

なぜクラスター爆弾が禁止なの?
戦争そのものではなく、クラスター爆弾が禁止されているのは民間人への被害が出る可能性が高いからです。
クラスター爆弾から分離した小さな爆弾は不発率が高く、かなりの量が爆発せずに残されてしまいます。
それを子供達が触ってしまい爆発すると言う事件が多発したからです。
2006年にレバノンで使われたクラスター爆弾は不発弾が40%ほど残り、多くの子ども達が犠牲となりました。
なぜこんなに不発率が高いのか?
それはあえて不発率を高めに設定しているからとも言われています。
不発弾が大量にある地域は復興が捗らない。それを狙っていると言われています。

戦争はOK、とは言えませんが、戦争をする上でも民間人に被害が出ないようにするというのが国際ルールになっています。
そのため、名指しで司法禁止を訴えている国が多いのです。

日本はどうなの?
実は日本もクラスター弾を製造し、所持していました。
ですが、現在はクラスター弾の破棄条約を締結しているので、保有していたクラスター弾は破棄され、新たに製造されることはなくなりました。

 

戦争は悪い!無くすべきだ!
というのが当たり前の話ですが、国対国の話ではいろいろな利権が絡むため、戦争そのものを禁止したくてもなかなかできません。
それでもその中で最低限のルールは守ろうと言う国際社会の小さな正義に反する行為をしようとしているアメリカ。

彼らの言い分は、”ロシアの進撃でウクライナの民間人が犠牲になっている”といっています。
ロシアがやっているからこちらもやっていいのだ、ということは理屈が通らないと思うのは私だけではないはずです。

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